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think Premium Upgrade
 PremiumClassへの当日アップグレードはPremiumSeatに空きがある場合、
7,000円(海外乗継24時間以内は6,667円)を支払えばお持ちの券種に関係なく行うことができます(2012.10以降は8,000円に値上げ予定です)


upは有効な手段か?
think Premium UpGrade
当日のアップは、PP単価がよくなる
というネットの記事をよく見かけます。
私も色々検索し、この内容を書かれている方をよく見かけました。

Really?
果たして本当でしょうか???。


はじめはそうなんだと納得していたのですが、
自分でPPについて理解していく過程で疑問が生じました。
なんちゃって理系の私は、
少し数字を使い検証してみることにしました。


復習ですが、
当日のアップは、区間マイルの50%が増量されますので、
PP(PremiumPoint)を計算する場合、国内は2倍となりますので、
区間マイル分加算されることになります。

さて、少し数字を使って理解しましょう。

アップ代金でのコスパをみますと、
アップ代金は7,000¥(海外乗継24時間の場合は、6,667¥)ですので、
仙台⇒那覇:1,130マイル ⇒ 7,000/1,130 ≒ 6.195¥/PP (5.900¥/PP)
羽田⇒那覇: 984マイル ⇒ 7,000/ 984 ≒ 7.113¥/PP (6.775¥/PP)
大阪⇒那覇: 739マイル ⇒ 7,000/ 739 ≒ 9.472¥/PP (9.022¥/PP)
             ()は海外乗継の場合で、7,000円を6,667円で計算したときのPPです。
となります。

大阪から修業をしていた私の実績を例にとると、
次のような13レグの計画で、
ITM>SDJ→OKA>MMY>OKA>MMY>OKA>MMY>OKA→HND>SIN
SIN>NRT/HND→OKA⇒ITM
で、最終的には4区間(→と⇒の部分)をUpできました。

この2つの場合の必要金額と獲得PPは、
120,630¥/16,894PP ≒ 7.140¥/PP (@) 当初
147,631¥/20,731PP ≒ 7.121¥/PP (A) 結果(→と⇒の4回UP)
でした。
もし4回目の那覇⇒伊丹をUPGしなければ
140,964¥/19,992PP ≒ 7.051¥/PP (B) (⇒の部分6,667円、739PP)
ABを比較すると、
最後の区間(⇒)のアップがコスト面では悪くなっています。
(といっても、AとBの差は0.07¥/PPで、5万PPで3,500円)

これは
コスパが 9円台(9.022¥/PP)である最終区間を計算に加えることになりますので、当然全体のコスパを悪化させる要因になります。

ですので、
むやみやたらとupが得策ではないことがおわかりいただけると思います。
ただ、1回の修業と考えた場合、
特急券的によりPPを稼ぐことができるのは間違いありません


正確には、
『1回の修業で、同搭乗数でより多くのPPが獲得できます。』
が正しい表現なんでしょうね。




では、
どれくらいの区間マイルまでなら、UPするのが得策なのか?。

個人個人の考えがありますので、
残念ながら一つの答えはありません(すいません(・_・)(._.))。


私の個人的な見解は以下の通りです。

********************
修行中は700マイル以上はUPGを狙う!
区間マイルが500マイル以上はUPGを狙える!

また、国内だけの修行場合は、
自分の現時点での¥/PPとUPGした場合の¥/PPを天秤にかけ安いならば、
ビールが飲める、機内で食事ができる等のUPGの果実を享受できる場合に
UPGを行う。

********************

<< とあるの検討 1 >>

羽田⇒千歳(510マイル)
旅割55 13,000¥、 765PP ⇒ 16.993¥/PP UPなし
     20,000¥、1,275PP ⇒ 15.686¥/PP UPあり
特割   28,500¥、1,165PP ⇒ 24.464¥/PP UPなし
     35,500¥、1,675PP ⇒ 21.940¥/PP UPあり
考察:どちらで確保してもUPGでコストは下がるので検討の余地はあり。

仙台⇒大阪(396マイル)
旅割55 12,000¥、 594PP ⇒ 20.202¥/PP UPなし
     19,000¥、 990PP ⇒ 19.192¥/PP UPあり
特割   25,000¥、 994PP ⇒ 25.151¥/PP UPなし
     32,000¥、1,390PP ⇒ 23.022¥/PP UPあり
考察:どちらで確保してもUPGでコストは下がるので検討の余地はあり。

羽田⇒大阪(280マイル)
旅割55  9,000¥、 210PP ⇒ 42.857¥/PP UPなし
     16,000¥、 490PP ⇒ 32.653¥/PP UPあり
特割   12,000¥、 610PP ⇒ 19.672¥/PP UPなし
     19,000¥、 890PP ⇒ 21.348¥/PP UPあり
考察:特割はコスパ悪化!。食事なしに7千円払えるか否か

宮古⇒那覇(177マイル)
旅割55  3,200¥、 265PP ⇒ 12.075¥/PP UPなし
     10,200¥、 442PP ⇒ 23.077¥/PP UPあり
特割    4,200¥、 665PP ⇒  6.315¥/PP UPなし
     11,200¥、 842PP ⇒ 13.302¥/PP UPあり
考察:コスパは悪化、かつ食事なしに7千円払えるか否か

∴機内お食事(1,800円相当)、ANAラウンジを使う(3,000円相当)、機内おつまみ付きビール2杯(1,000円)で5,800円ですので、食事が提供され少しゆとりをもちたい場合はメリットがあると思われますが、フライト時間の観点をいれると500mile以上(フライトタイム90分以上)がやはり妥当なのではないかと思われます。
(余談ですが、
那覇⇔羽田では、ハーゲンダッツのアイスクリームをCAさんが持って回ります。
アルコール等のドリンクが無料なので、てっきり無料と思い、もうらう意思表示後、
有料と判明したときのガッカリ感は金額以上の落ち込みです(笑)。
すいませんケチな関西人で(*^^*ゞ)



<< とある検討 2 >>

現状のUp代金7,000円の場合、7,000[¥]/7[¥/PP]≒1,000PPですので、
1,000[PP]/(2[国内倍率]×0.5[Upg加算])=1,000[mile]の区間以上が全体のコスパを押し下げるものとなります。
この条件を満足するのは主要路線では、
羽田⇔那覇の984mile、仙台⇔那覇の1,130mile
くらいです。
1回の修業時のコスパが7円程度になるのは、海乗割を使った修修くらいですので、国内のみ修業では、8円台と聞きますので、875mileつまり、NGO⇔OKAの809mile、新千歳(CTS)⇔福岡(FUK)の882mileだと効果あると思われます。


<< とある検討 3 >>

海外乗継割引で、羽田発那覇経由singapore往復の6レグを行う場合の
2012年9月28日(金)→2012年9月30日(日)で、
96,290円、12,508PPで、96,290/12,508≒7.698¥/PPCです。
(2012年7月29日にANA HPより確認 10月19日からの場合、90,290円、国内往復を同一路線にした場合、ANAのサイトの表示は海乗が適用されませんので、金額をつかむため、行きは関空、帰りは羽田として那覇経由、singapore往復の6レグで表示させました。)

UP代金は、海乗で24時間以内の海外接続の場合6,667円、
6,667¥/984PP≒6.775¥/PPですので、国内の4レグ全てUPG成功時、
122,958¥/16,444PP≒7.477¥/PPとCと比べコスパ良くなります。

では、
中部(NGO)>OKA>HND>SIN>NRT/HND>OKA>NGOの6レグの場合、
96,290/11,804PP≒8.157¥/PP :D 当初
109,624/13,772PP≒7.960¥/PP:OKA⇔HNDの2レグUP
109,624/13,422PP≒8.167¥/PP:OKA⇔NGOの2レグUPE
122,958/15,390PP≒7.989¥/PP:国内4レグ全てUP

これまでの検証どおりの結果ですね、Eは区間マイル809mileですので、少しコスパを悪化させます。

2012年10月以降、当日のUPGが8千円になった場合(T_T)、
羽田⇒那覇: 984マイル ⇒ 8,000/ 984 ≒ 8.130¥/PP (7.743¥/PP)
です。
メジャーなHND>OKA>HND>SIN>NRT/HND>OKA>HND
96,290¥/12,508 ≒ 7.698¥/PP : 当初
126,766¥/16,444 ≒ 7.709¥/PP : 国内4レグ当日up成功時
う〜ん、やはり悪化しますね。
でも0.01円ですので、仮に5万PPで550円増加です。
(註 Cと比較するために、9月分でだしましたが、10月の90,290円の場合、7.219¥/PPに対し国内4レグ成功時は7.344¥/PPと
約0.125¥/PPなので、5万PP換算では6,250円)
と予約を入れた時期が早い程、
当日のUPGのコスパが少し悪くなっていきます(特急券的意味合いは変わらないと思います)。


いずれにしましても
みなさんの修業開始地点や予約する時期により、コストが変わりますので、
よ〜く、比較されたうえ、
お財布と修業できる時間を天秤にかけ判断するよりなさそうですね。

幸運を!

(2012年7月29日up)